
5/31(土)『クマ対策市民講座―生態を正しく学び被害を未然に防ごう―』を開催しました 
投稿日:2025年06月06日(金)
このイベントは終了しました。
たまきさんサロンスタッフです。
5月31日(土)、樺n域環境計画 澤 紅乃 氏をお迎えして、サロン講座「クマ対策市民講座―生態を正しく学び被害を未然に防ごう―」を開催しました。
(株)地域環境計画は、動植物の調査をメインに、今回の講座のような普及啓発、クマ・サル・イノシシの鳥獣被害対策支援などを行っています。
講座では、ツキノワグマの出没状況や要因、生態、遭遇を避けるための具体的な対策や、遭遇時の対応方法などについて教えていただきました。
仙台市内では目撃情報以外に農業被害や生活被害が起きていて、山間部を中心に市街地にも出没しています。出没の多いシーズンは夏ですが、数年おきに起こる大量出没年には秋も多くの通報が寄せられるそうです。
人里への出没の背景には、温暖化など気候・環境の変動、森林伐採やクマの保護政策など人間の開発や政策による影響、狩猟者の減少や過疎化・高齢化といった人間活動の低下などが絡み合っているそうです。

例えば、管理されない雑木林や耕作放棄地が増えると、生息地である山林と人里の境界線が曖昧になり、クマが身を潜めながら移動することができるようになります。さらにその周辺には放任果樹や田畑に捨てられた放置野菜、収集日以外に出された生ごみ、外に置きっぱなしのペットフードなども、学習するとクマが出没を繰り返す要因になるそうです。
本州から四国にいるクマの性格は、
「臆病で警戒心が強い」…逃げたい・隠れたい…身を隠す場所があることを学習すると安心する。
「慣れると大胆」…危険が無いことを学習すると大胆になる。
「好奇心が強い」…親離れしたての若い個体は特に強い。
「食べ物への執着心が強い」…食べ物を得られる場所を覚える。そしてツキノワグマの食性は雑食で植物中心であるが、草食動物に比べ植物の消化能力が低いため、特に秋は冬眠に備えて脂肪を蓄えるため大量に食べなければならないそうです。

どうしてクマは人を襲うのか…。
「急に人が出てきてびっくりして」「自分の身を守るため」「子どもを守るため」など、主に防衛としての攻撃であり、「人を襲って食べること」はまれなケースなのだとか。
そのため、クマ鈴を鳴らす、ラジオをかける、手を叩いて音を出すなどして「ここに人がいるぞ!」と知らせるとクマ自身が警戒し、遭遇を避けることにつながるそうです。
また、クマの活動は早朝と夕方は特に活発なのだそうで、この時間帯には特に注意が必要です。

それでも、もし出合ってしまったら…。
「クマを興奮させない」「大声で騒がない、びっくりさせない」「走らない、背中を向けない」「ゆっくりとその場から後退り」。かわいいからと言って子グマを見かけても近づいてはいけません。そばには母グマがいるので注意です!

クマは時速40qで走れるそうで、人が走って逃げても到底かないません!
クマの生態を知ると、この対策も納得ですね!
(万が一の備えには「クマ撃退スプレー」もありますが、至近距離でのみ有効だそうです)
今回、澤さんのお話を聞いて、クマの学習能力や運動能力の高さ、そして、臆病で、好奇心が強く、何より食いしん坊だということを知りました。
山林の生息地から下りてこないように、緩衝地帯も設けた上で、集落地域や農地をクマの落ち着かない環境にし、クマを誘引するような食べ物を家の周りに放置しない、人とクマとが棲み分けるための理解と努力を継続していくことが大切だと教えていただきました。
樺n域環境計画の澤 紅乃さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

たまきさんサロンでは「ツキノワグマって知ってる?」展を6月13日(金)まで開催しています。
また、クマの出没があると情報が送られてくる「仙台市LINE公式アカウント」と「メーリングリスト」がお勧めです。
詳しくはせんだい環境webサイトたまきさん「仙台市LINE公式アカウントでクマ出没情報を受け取れます!」をご覧ください。
こちらもご覧ください。
たまきさんサロン サロン講座
たまきさんサロン
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せんだい環境学習館たまきさんサロン
平 日 10:00〜20:30
土日祝 10:00〜17:00
休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)休日の翌日・年末年始
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5月31日(土)、樺n域環境計画 澤 紅乃 氏をお迎えして、サロン講座「クマ対策市民講座―生態を正しく学び被害を未然に防ごう―」を開催しました。
(株)地域環境計画は、動植物の調査をメインに、今回の講座のような普及啓発、クマ・サル・イノシシの鳥獣被害対策支援などを行っています。
講座では、ツキノワグマの出没状況や要因、生態、遭遇を避けるための具体的な対策や、遭遇時の対応方法などについて教えていただきました。
仙台市内では目撃情報以外に農業被害や生活被害が起きていて、山間部を中心に市街地にも出没しています。出没の多いシーズンは夏ですが、数年おきに起こる大量出没年には秋も多くの通報が寄せられるそうです。
人里への出没の背景には、温暖化など気候・環境の変動、森林伐採やクマの保護政策など人間の開発や政策による影響、狩猟者の減少や過疎化・高齢化といった人間活動の低下などが絡み合っているそうです。

例えば、管理されない雑木林や耕作放棄地が増えると、生息地である山林と人里の境界線が曖昧になり、クマが身を潜めながら移動することができるようになります。さらにその周辺には放任果樹や田畑に捨てられた放置野菜、収集日以外に出された生ごみ、外に置きっぱなしのペットフードなども、学習するとクマが出没を繰り返す要因になるそうです。
本州から四国にいるクマの性格は、
「臆病で警戒心が強い」…逃げたい・隠れたい…身を隠す場所があることを学習すると安心する。
「慣れると大胆」…危険が無いことを学習すると大胆になる。
「好奇心が強い」…親離れしたての若い個体は特に強い。
「食べ物への執着心が強い」…食べ物を得られる場所を覚える。そしてツキノワグマの食性は雑食で植物中心であるが、草食動物に比べ植物の消化能力が低いため、特に秋は冬眠に備えて脂肪を蓄えるため大量に食べなければならないそうです。

どうしてクマは人を襲うのか…。
「急に人が出てきてびっくりして」「自分の身を守るため」「子どもを守るため」など、主に防衛としての攻撃であり、「人を襲って食べること」はまれなケースなのだとか。
そのため、クマ鈴を鳴らす、ラジオをかける、手を叩いて音を出すなどして「ここに人がいるぞ!」と知らせるとクマ自身が警戒し、遭遇を避けることにつながるそうです。
また、クマの活動は早朝と夕方は特に活発なのだそうで、この時間帯には特に注意が必要です。

それでも、もし出合ってしまったら…。
「クマを興奮させない」「大声で騒がない、びっくりさせない」「走らない、背中を向けない」「ゆっくりとその場から後退り」。かわいいからと言って子グマを見かけても近づいてはいけません。そばには母グマがいるので注意です!

クマは時速40qで走れるそうで、人が走って逃げても到底かないません!
クマの生態を知ると、この対策も納得ですね!
(万が一の備えには「クマ撃退スプレー」もありますが、至近距離でのみ有効だそうです)
今回、澤さんのお話を聞いて、クマの学習能力や運動能力の高さ、そして、臆病で、好奇心が強く、何より食いしん坊だということを知りました。
山林の生息地から下りてこないように、緩衝地帯も設けた上で、集落地域や農地をクマの落ち着かない環境にし、クマを誘引するような食べ物を家の周りに放置しない、人とクマとが棲み分けるための理解と努力を継続していくことが大切だと教えていただきました。
樺n域環境計画の澤 紅乃さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

たまきさんサロンでは「ツキノワグマって知ってる?」展を6月13日(金)まで開催しています。
また、クマの出没があると情報が送られてくる「仙台市LINE公式アカウント」と「メーリングリスト」がお勧めです。
詳しくはせんだい環境webサイトたまきさん「仙台市LINE公式アカウントでクマ出没情報を受け取れます!」をご覧ください。
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土日祝 10:00〜17:00
休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)休日の翌日・年末年始
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