【取材】長持ち♪お野菜収納
投稿日:2023年06月30日(金)
夏、家の中でエアコンに次いで2番目に多くの電気代を払っているのが冷蔵庫。
実は中身を整理することで冷気の循環がよくなり、電気代の節約になると知っていましたか?
前回の「お家にあるもので家事ラク♪冷蔵庫収納」に続き、今回はお野菜の保存方法についてお話します。
庫内をすっきり収納するとともに、正しい保存方法で食材を有効に使いましょう♪
前回に引きつづき、お話を伺ったのは住宅収納・冷蔵庫収納スペシャリストの冨野真美子さん。
まずはすべてのお野菜に共通して気を付けるべきことから!
お野菜は、農家でとれてからお家にたどりつくまでに既に疲れてしまっている場合が多いとのこと。
袋詰めされているお野菜は特に、蒸散によって袋内に結露が発生し、水分が抜けて、ぐったりしてしまっていることも。
そのため、お家に帰ってきたらまずは袋から出して元気な状態に戻してあげることに気を配りましょう。
買ってきたビニールのまま冷蔵庫にしまうと、発生した結露が野菜に触れ続け、腐敗の原因に!
もやしのように包装されたお野菜も、少しだけ袋を開けてあげましょう。
■きゅうり
・洗って軽く水気を切る
・キッチンペーパーなどで包む
・ポリ袋に入れる
・つまようじなどで空気穴をあける
・冷蔵庫(野菜室)に立てて保存
きゅうりを洗ったあと、わざわざ水気を拭きとる必要はありません。ほどよい水気をそのままキッチンペーパー等に吸わせてあげましょう。
冨野さんのお家では、キッチンペーパーの代わりに「さらし」を使っていました。洗って再利用できるので、よりエコですね。
■にんじん
ヘタをくり抜いて保存が◎
ヘタを残しておくと、ヘタに栄養が吸い取られてしまうとのこと
その後の保存方法はきゅうりと同様です。
■葉物野菜
買って来たら水につけて復活させるのが◎
「ほうれん草などの葉物野菜は、お花と思って扱うと分かりやすいですよ!」と冨野さん。
お花を買ってきたら、すぐに新しい水で花瓶に生けてあげるのと同じように、葉物野菜も根本だけ水につけて元気にさせてあげるのが良いのだとか。
その後の流れはこちらもきゅうり同様です。
■「立てる」場合の保存場所
野菜室内の「立てる」収納には、花瓶や使用していないグラスなどを使うと庫内がすっきりします。
冷蔵庫のドアポケットに立てるのもオススメです。
■しそ・みょうが
・洗って向きを揃える
・軽く水気を切ってそのまま瓶に入れる
わざわざ瓶の中に水を入れなくても、洗ったときの水気で十分だそう。水が多すぎると腐ってしまう場合があるとのこと。
同じく、長ネギなども長期間水につけて保存すると栄養が抜け、本来の美味しさが損なわれてしまうので、あまりお勧めしません。
■お野菜の冷凍保存
使い切れないお野菜は冷凍が便利。シャキシャキ感がいらなければお野菜は基本的になんでも冷凍できるそうです。
じゃがいもは蒸し器やレンジなどで加熱し、ほうれん草は下茹でしてから冷凍がおすすめ。また、きゅうりは“セミドライ”や“切らずに生のまま冷凍”をぜひ試してほしいとのこと。干すと甘みが増し、お漬物にすると食感が良くなり、冷凍きゅうりは解凍せずに薄く切って絞るだけで塩揉みきゅうりと同じ状態になるので、ポテトサラダなどに便利だとか。
冨野さんは、「冷凍保存は、あくまで2〜3日で使いきれない野菜を最後まで美味しくいただくための一工夫。生野菜ならではのシャキシャキとした食感は無くなってしまいますが、そのまま保存するよりも美味しさや栄養価を保つことができます。忙しい毎日のための家事貯金としてもおすすめです♩」と、冷凍保存の良さをお話してくださいました。
「お野菜保存方法」、いかがだったでしょうか?夏の暑い時期、どうしても腐らせることが増えてしまう生鮮食品。正しい保存方法でフードロスを削減するとともに、冷蔵庫内をすっきり整理して電気代の節約にもつなげましょう!
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≪取材協力・出典≫
住宅収納・冷蔵庫収納スペシャリスト 冨野真美子さん
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