たまきさんサロンスタッフです。
10月26日(木)に「シュタイナー教育」に取り組まれている虹乃美稀子さんを講師にお迎えして、「夕暮れサロン☆秋のねむりを深めるために〜わたしよ、ねむれ〜」と題したサロン講座を開催しました。

今を生きる多くの人たちが不眠の症状を訴え、「不眠症は国民病」と言われるほど深刻な状況になっています。
穏やかな眠りを迎えるための方法について虹乃さんに教えていただきました。

オーストリア出身の思想、哲学、教育者として有名なルドルフ・シュタイナーは、「眠りとは、星々の世界に行くこと」と表現しました。
睡眠は、リズムと周期を伴う無意識の生命活動であり、その乱れは体や精神の不調に直結してしまいます。
睡眠障害を引き起こす様々な要因である物理的なものから、精神的なものまで。それらを遠ざけ、切り離し、良い眠りを得ることが求められています。


眠れないという状態は、思考が感情とのつながりから自らを解き放てないから。つまり、感情が思考を捉えてしまい眠りのモードに移行できない状態だからなのです。
質の良い睡眠を得るための具体的な方法としては、たとえば心を明るくするような詩を暗記するなどの思考作業や、敢えて哲学的な難解な文章を読むことなどが、思考から感情を切り離すこととして挙げられます。そのほかにも、入眠前にスマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスを遠ざける「デジタルデトックス」や、今日一日の出来事を時間を遡って思い返していく「リュクシャウ」も、眠りに入る効果的な方法の一つだそうです。

虹乃さんのお話を通して、「睡眠」は心と体のバランスを整えるために非常に重要なものであるため、質の良い眠りの時間を大切にしたいとあらためて思いました。

講座のしめくくりは、今回の講座の企画者である「大人のための絵本よみやさん」の長澤香さんに絵本を朗読していただきました。
安らかな眠りに誘う素敵な絵本でした。

今夜の一冊は『おやすみ、ぼく』アンドリュー・ダッド/文　エマ・クエイ/絵　落合恵子/訳　(クレヨンハウス)

夕暮れサロンでは、照明にもひと工夫!
長澤さん手作りの和紙を使ったシェードで、LEDの強い明るさを和らげています。

今回は、職場から家に帰るまでの間に、柔らかなほっと息を抜ける時間があればいいなという企画者の思いから、平日の実施となりました。無駄な灯りが少ない自然豊かな青葉山のロケーションも、最適な環境となりました。
秋の夜空には月が昇り始め、月明りに照らされた青葉山新キャンパスの舗道を、電球色LEDの照明灯がやさしく縁取ります。
夕暮れから夜へと向かう時間、この講座が心と体の環境を整えるきっかけになれたとしたら幸いです。
講師の虹乃さん、企画者の長澤さん、そしてご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
よい眠りを。

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