たまきさんサロンスタッフです。
11月8日(水)に森林セラピスト®の及川結さんを講師にお迎えして、「夕暮れサロン☆秋のねむりを深めるために〜ようこそ、眠れる森へ〜」と題したサロン講座を開催しました。
今を生きる多くの人たちが不眠の症状を訴え、「不眠症は国民病」と言われるほど深刻な状況になっています。

穏やかな眠りを迎えるための方法について、及川さんに教えていただきました。


睡眠には、3つの大きなメカニズムが関わっています。
【覚醒】脳が様々な感情により興奮状態、つまり覚醒した状態にあると、睡眠の妨げになってしまいます。睡眠前には、リラックスしてそれらを手放すことが大切です。
【体内時計】セロトニンやコルチゾールなど、1日を通して体内では様々な物質が生成され分泌されています。ちょうど良いタイミングで分泌され深部体温が上下することで、眠りのリズムを作り出しています。
【疲労】体を動かすことや頭を使うことで、大脳皮質に疲労物質がたまると眠気が出ます。

森や林という自然環境の中に体をおく「森林浴」は、日光浴(セロトニンの分泌)、アロマ(香り成分がリラックス効果やGABAニューロンに作用)、菌活(森の大気中に漂う菌類が腸内環境改善につながる)、1/fのゆらぎ(川のせせらぎ、小鳥のさえずり、揺れる木漏れ日などがリラックス効果を生む)など、睡眠にとって良い効果が期待できます。


夜の青葉山キャンパスで、深呼吸したり落ち葉を踏みしめたりしながら、リラックスした時間を過ごしてみました。

森林浴では、「ゆったり運動」「深呼吸」「五感」を意識して行うようにすると、深いリラックス効果が得られます。
マインドフルネスの状態で森林浴を体験した後は、寝る前に森で過ごした景色や情景を思い出しながら眠りに就きましょう!

及川さんのお話を通して、「睡眠」は心と体のバランスを整えるために非常に重要なものであるため、質の良い眠りの時間を大切にしたいと、あらためて思いました。「One Health」健康と環境はつながっています。

講座のしめくくりは、今回の講座の企画者である「大人のための絵本よみやさん」の長澤香さんに絵本を朗読していただきました。
とてもリラックスした充実感を得られました。

今夜の一冊は『木』　佐藤忠良　画/木島　始　文/福音館書店


夕暮れサロンでは、照明にもひと工夫!
長澤さん手作りの和紙を使ったシェードで、LEDの強い明るさを和らげています。

今回は、職場から家に帰るまでの間に、柔らかなほっと息を抜ける時間があればいいなという企画者の思いから、平日夜の実施となりました。無駄な灯りが少ない自然豊かな青葉山のロケーションも、最適な環境となりました。

秋の夜空には月が昇り始め、月明りに照らされた青葉山新キャンパスの舗道を、電球色LEDの照明灯がやさしく縁取ります。
夕暮れから夜へと向かう時間、この講座が心と体の環境を整えるきっかけになれたとしたら幸いです。
講師の及川さん、企画者の長澤さん、そしてご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
よい眠りを。
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せんだい環境学習館　たまきさんサロン
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土日祝　 10:00〜17:00
休館日　 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)休日の翌日・年末年始
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