生きものこぼれ話「特定外来生物 オオキンケイギク 〜咲いているうちに対策を!〜」
投稿日:2024年06月20日(木)
初夏の道端や河川敷にひときわ映える黄橙色……鮮やかな花々に魅かれて思わず自宅に植えてみたくなるオオキンケイギクですが、ちょっと待って!!
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オオキンケイギクの開花時期は5月から7月なので、まさに今が花盛り。でも、実は法律で規制されている「特定外来生物」なので、ご家庭や地域の花壇などに植えたりすることはできません。
繁殖力が大変強く、群生して在来固有種の草花を駆逐してしまうことから、日本の生態系に重大な影響を及ぼすおそれがあるとして、栽培、運搬、販売、野に放つこと等が禁止されている植物です。
違反すると罰金や懲役などの罰則が科せられます。
花の形はコスモスに似ている
生態系を破壊するほどの繁殖力が、どれほど凄いかというと……
- 花が終わるとたくさんの種子が実り、種子には「翼(よく)」があるので周囲に落下するだけでなく、風や流水でさらに遠くまで拡散できる。自動車などヒトの行動に伴って運ばれてしまい、いつの間にか国定公園内に群生の「お花畑」を形成していた例も!
- 種子は地中で越年もできる。
- 多年草なので翌年も根から再生できる。
――たしかに、これは手ごわいですね。
こうしたことから、発見し次第、駆除するのが望ましいとされており、まさにいま! まだ花が咲いているうちに(種子を熟成させてしまう前に)駆除するのが有効とされています。
花びらが落ちる前に対処したい
ご家庭に生えてしまったものを処分する場合は、「種子を飛び散らせない」「根こそぎ」「袋に入れて枯死させる」など、作業のポイントが何点かありますので 生きものこぼれ話「特定外来生物オオキンケイギクってなに?」 もご覧ください。
仙台市の豊かな生態系を保全していくためにも、オオキンケイギクをこれ以上増やさないよう、市民の皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。
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